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口腔機能管理科
お知らせ
診療科紹介
口腔機能管理科は、歴史ある高齢者歯科を名称変更した、2023年4月に誕生した新しい診療科です。口腔機能管理科は、義歯による専門的な歯科治療を行うだけでなく、複合的な口腔の問題を口腔機能低下症の検査によって発見し、管理するのが特徴です。さらに、全身疾患や高齢期のライフステージを考慮しながら、咀嚼嚥下機能に適した食事指導などの食支援を専門的に行うのが特徴です。
食べる?話すといった「お口の働き」のことを「口腔機能」と呼びます。口腔機能は、むし歯や歯周病などで歯を失うと低下しますが、それに加えて、加齢変化や廃用(口腔を使わないこと)、全身の病気(脳血管疾患、神経疾患、認知症等)でも、口腔機能が低下することがわかっています。そのため、早くから歯科を定期的に受診し、オーラルフレイル(ささいな口腔機能の低下)を見つけ、統合的に改善することが重要です。
口腔機能管理科はもともと高齢者歯科を母体としており、全身疾患やご高齢の方の心身の特性を踏まえながら、口腔の統合的な歯科診療を行い、健やかな生命と豊かな生活のために壮年期?高齢期の口腔機能の管理を行います。
健やかな生命と豊かな生活のためには、毎日の「食」がとても重要です。食に関する口腔機能には、口腔の環境(口腔衛生、口腔乾燥)、個別の口腔機能(歯の数、咬合力、舌の筋力、舌と口唇の運動機能)、そして咀嚼?嚥下(噛む?飲み込む)といった統合的な口腔機能があります。これらの口腔機能の検査を行い、当科の歴史ある全部床義歯(総義歯)などの義歯治療を中心に、摂食嚥下リハビリテーション、食支援も含めた統合的診療を、口腔機能が低下しやすいご高齢の方を対象に行います。
また、口腔機能管理科では、昭和大学の全ての附属病院における口腔ケア?口腔機能管理を統括しております。さらに、近隣にお住まいの当科がかかりつけの方が通院困難になった場合には、施設や在宅への訪問診療も他の専門外来や地域の歯科医院と連携して行っております。
口腔機能管理科では、オーラルフレイルになりやすいご高齢の方の生命と生活の支援のために、急性期、回復期、生活期の高齢期のすべてのライフステージにおいて、外来と訪問診療を通じて義歯と口腔機能の専門家の立場から貢献して参ります。
食べる?話すといった「お口の働き」のことを「口腔機能」と呼びます。口腔機能は、むし歯や歯周病などで歯を失うと低下しますが、それに加えて、加齢変化や廃用(口腔を使わないこと)、全身の病気(脳血管疾患、神経疾患、認知症等)でも、口腔機能が低下することがわかっています。そのため、早くから歯科を定期的に受診し、オーラルフレイル(ささいな口腔機能の低下)を見つけ、統合的に改善することが重要です。
口腔機能管理科はもともと高齢者歯科を母体としており、全身疾患やご高齢の方の心身の特性を踏まえながら、口腔の統合的な歯科診療を行い、健やかな生命と豊かな生活のために壮年期?高齢期の口腔機能の管理を行います。
健やかな生命と豊かな生活のためには、毎日の「食」がとても重要です。食に関する口腔機能には、口腔の環境(口腔衛生、口腔乾燥)、個別の口腔機能(歯の数、咬合力、舌の筋力、舌と口唇の運動機能)、そして咀嚼?嚥下(噛む?飲み込む)といった統合的な口腔機能があります。これらの口腔機能の検査を行い、当科の歴史ある全部床義歯(総義歯)などの義歯治療を中心に、摂食嚥下リハビリテーション、食支援も含めた統合的診療を、口腔機能が低下しやすいご高齢の方を対象に行います。
また、口腔機能管理科では、昭和大学の全ての附属病院における口腔ケア?口腔機能管理を統括しております。さらに、近隣にお住まいの当科がかかりつけの方が通院困難になった場合には、施設や在宅への訪問診療も他の専門外来や地域の歯科医院と連携して行っております。
口腔機能管理科では、オーラルフレイルになりやすいご高齢の方の生命と生活の支援のために、急性期、回復期、生活期の高齢期のすべてのライフステージにおいて、外来と訪問診療を通じて義歯と口腔機能の専門家の立場から貢献して参ります。
診療体制
口腔機能管理科では、オーラルフレイル(口腔機能のささいな低下)になりやすく、口腔機能が低下しやすいご高齢の方を中心に担当しております。年齢を重ねると、口腔の問題は、むし歯?歯周病?入れ歯などの口腔の「形」の問題だけではなく、口腔の「働き」の問題が生じやすくなります。こうした口腔の形と働きのことを「口腔機能」といいます。最近の研究によって、口腔の健康は全身の健康と関連することがわかっています。口腔は消化管と気道の入り口ですから、低栄養や誤嚥性肺炎と関連するだけでなく、糖尿病、心疾患、認知症、脳血管疾患などの全身疾患との関連も考えられています。また、口腔機能の低下は、将来的なフレイル(全身の虚弱)?要介護のリスクを悪化させることもわかっています。
ご高齢になると、加齢変化や廃用、全身疾患、口腔疾患を原因として、咬合力、舌や口唇の動き、舌の筋力、口腔乾燥、口腔衛生、咀嚼?嚥下(噛む?飲み込む)などの複合的な口腔機能の問題が生じて、食事などの日常生活に支障が生じることがあります。これを口腔機能低下症と言います。現在では、50歳以上の方を対象に口腔機能低下症の検査を公的保険で行うことが可能となっており、患者さんが自ら口腔機能に対して自覚的になり、定期的な歯科受診によって、積極的にオーラルフレイル対策に取り組むことが推奨されています。
口腔機能管理科では、こうした複合的なさまざまなニーズに応えるために、老年歯科医学会、補綴歯科学会、摂食嚥下リハビリテーション学会の専門医?認定医を中心としたチーム診療を外来と訪問で行っております。また、必要に応じて、医科の担当医と連絡をとり、院内の専門科と連携して最善の診療を行えるよう取り組んでいます。
診療方針
食事は日常生活の楽しみであり、生きるために必要な行為です。ところが、年齢を重ねると、さまざまなお口のトラブルで食事が満足にできなくなることがあります。そうした状態が長く続くと、口腔機能低下症になるだけでなく、低栄養になり、全身のフレイルにもつながります。フレイルは、いわゆる「弱った」状態ですから、病気にもなりやすくなります。特にご高齢の方の場合は、疾病に罹患すると、治療だけでなくその後の看護や介護といったケアが長期に必要になることが少なくありません。
このフレイルの原因の1つとして考えられているがオーラルフレイルや口腔機能低下症です。さらに、オーラルフレイルや口腔機能低下症がある方は、有床義歯(入れ歯)の問題があることが多く、専門的な歯科治療が必要な場合があります。私たちは、義歯と口腔機能を専門としておりますので、豊富なノウハウと経験を活かして、以下の方針のもとに食べる楽しみの維持?向上をお手伝いいたします
「健康長寿はお口から」:オーラルフレイルをお口の機能検査によって早期発見し、複合的な口腔の問題を統合的診療によって解決し、口腔機能低下症を管理することで、患者さんの健康長寿にお口から貢献します。
「食べる楽しみいつまでも」:口腔機能低下症が進んでしまった方に対しては、咀嚼?嚥下機能の評価に基づく食事の形態や食べ方の指導を行い、口から食べる楽しみをいつまでも守れるように、ご高齢の方の食を支援します。
特徴的な診療領域
健康長寿の延伸は歯科にとっても大変重要な課題です。オーラルフレイル、口腔機能低下症、そして摂食嚥下障害と続く一連の口腔機能の低下に対しては、特にご高齢の方のライフステージや生活環境にあわせて、歯科治療、食事支援、多職種連携による生活支援を統合的に行うことが重要です。当科では、高齢者歯科を専門とする日本老年歯科医学会、義歯を専門とする日本補綴歯科学会、摂食嚥下を専門とする日本摂食嚥下リハビリテーション学会などの専門医?認定医が多数所属しております。義歯と口腔機能を通じた食支援によって、「その人らしさを引き出す」統合的診療によって、ご高齢の方の健康と生活をサポートします。近隣にお住まいの方で当科がかかりつけの場合には、外来に通院できなくなった場合にも訪問診療によって対応できることがありますのでご安心ください。
診療実績
※2023年4月より診療科名が変更になりました。
高齢者歯科 → 口腔機能管理科
主な対象疾患
- 口腔機能低下症、オーラルフレイル
- 有床義歯治療
- 高齢期の摂食嚥下障害
- 保険外の金属床義歯?バネの見えない義歯?特殊な義歯
- 全身疾患(脳血管疾患、神経疾患)を有する高齢者の歯科治療
- 歯科訪問診療
- フレイル高齢者の口腔機能管理
- 要介護高齢者の口腔機能管理
スタッフ紹介
医師名 | 役職 | 資格 |
古屋 純一 | 教授?診療科長 | 一般社団法人 日本老年歯科医学会認定 老年歯科専門医?老年歯科指導医 一般社団法人 日本老年歯科医学会認定 摂食機能療法専門歯科医師 公益社団法人 日本補綴歯科学会認定 補綴歯科専門医?補綴歯科指導医 一般社団法人 日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定 認定士 |
下平 修 | 講師?診療科長補佐 | 公益社団法人 日本補綴歯科学会認定 補綴歯科専門医?補綴歯科指導医 一般社団法人 日本老年歯科医学会認定 老年歯科専門医 |
鈴木 啓之 | 講師 | 一般社団法人 日本老年歯科医学会認定 老年歯科専門医
公益社団法人 日本補綴歯科学会認定 補綴歯科専門医 日本義歯ケア学会認定 義歯ケアマイスター |
大澤 淡紅子 | 助教 | 公益社団法人 日本口腔インプラント学会認定 口腔インプラント専門医 公益社団法人 日本補綴歯科学会認定 補綴歯科専門医 |
畑中 幸子 | 助教 | 一般社団法人 日本老年歯科医学会認定 老年歯科認定医 一般社団法人 日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定 認定士 日本義歯ケア学会認定 義歯ケアマイスター |
内田 淑喜 | 助教 | 日本義歯ケア学会認定 義歯ケアマイスター |
向井 友子 | 助教(歯科) | 日本義歯ケア学会認定 義歯ケアマイスター |
山根 邦仁 | 助教(歯科) | 日本義歯ケア学会認定 義歯ケアマイスター |
林 美佑 | 助教(歯科) | |
舛田 直 | 助教(歯科) | |
大森 友花 | 兼任講師 | 一般社団法人 日本老年歯科医学会認定 老年歯科認定医 |
渡辺 昌崇 | 兼任講師
| 一般社団法人 日本老年歯科医学会認定 老年歯科認定医 |
2024年10月1日 現在
外来担当医表
口腔機能管理科
医療従事者の方へ
研究内容
- 高齢者のオーラルフレイル?口腔機能低下症
- 義歯と口腔機能、栄養の関連
- 義歯と咀嚼嚥下
- 高齢者の摂食嚥下障害?口腔ケア?口腔機能管理
- 歯科訪問診療と多職種連携?チーム医療
- 高齢者の口腔機能低下と義歯
- 高齢者の栄養と口腔機能
医療連携?紹介制度について
口腔機能管理科では、50歳以上の方の口腔機能低下症?オーラルフレイルの検査と、主に70歳以上の高齢者と65歳以上の有病者の方の総合的な歯科治療を、他の専門科と連携しながら行っております。口腔機能低下症?オーラルフレイルの検査のみのご紹介も引き受けておりますので、ご希望の患者さんがいらっしゃいましたら、一般診療はかかりつけ歯科でご継続いただけますので、ぜひご紹介ください。現在、50歳以上であれば公的保険で検査が可能となっています。
また、義歯と口腔機能を専門としておりますので、高齢者の難症例(例:顎堤吸収の著しい欠損部の補綴治療、摂食嚥下障害を有する方の欠損補綴治療や食支援、パーキンソン病?認知症?脳卒中の方の治療や食支援、フレイル高齢者の食支援など)でお困りの場合は一度ご相談ください。また、近隣の施設や在宅での高齢者の摂食嚥下障害への対応も、地域の歯科診療所の先生方と連携して対応いたしますのでご相談ください。
口腔機能低下症の検査について
口腔機能低下症の7項目の検査(公的健康保険、自己負担1,000円程度)を行うことができます。検査は6か月に一度行うことができ、3か月に一度舌圧検査を行うことができます。また、新たに義歯治療を行った場合には、義歯で咀嚼することができているか、6か月は咀嚼機能検査を毎月行うことができます。さらに、前任の佐藤裕二名誉教授が開発した「お口年齢」を測定できるシステムも有効活用しています。「90歳のあなたは、お口の年齢は87歳ですから、すばらしいです。ただし、舌の力は95歳相当ですから、ちょっと鍛えた方が良いですね。ぜひお口を若返らせましょう。」このようなポイントを絞った指導を行っています。
当外来の予約変更について
口腔機能管理科受付電話番号(直通):03-5498-1903
受付時間:月曜日~土曜日 9:00~16:00
休診日:日曜日、祝日、創立記念日(11月15日)、年末年始