小児外科
診療科紹介
小児外科は、出生前から15歳(中学生)までの手術をおこなっています。
こどもたちへの負担を減らす手術方法(鏡視下手術)がこの30年で開発され、当科ではほとんどの手術を鏡視下手術で行なっています。
当科では、こどもの消化器疾患のみならず、泌尿器疾患の手術もおこなっています。ヘルニアなどの病気では日帰り手術をおこなっています。また、入院が必要な場合にはご両親が付き添って入院することもできます。
こどもたちへの負担を減らす手術方法(鏡視下手術)がこの30年で開発され、当科ではほとんどの手術を鏡視下手術で行なっています。
当科では、こどもの消化器疾患のみならず、泌尿器疾患の手術もおこなっています。ヘルニアなどの病気では日帰り手術をおこなっています。また、入院が必要な場合にはご両親が付き添って入院することもできます。
診療体制
24時間急患対応しています。日帰り手術を行なっています。
入院の場合には、保護者が付き添えます。
小児外科の指導医?専門医が手術を担当します。
小児内科?新生児科?産科と連携した診療をおこなっています。
診療方針
こどもが手術を受けることは、ご家族にとっては一大事であり、ご心配はこの上ないものであるとお察しします。このことを十分念頭におき、スタッフ一同で、順調に手術?加療ができるように努めています。まずは、丁寧な手術をすることが何よりも大切なことで、当科では日本小児外科学会が認定した指導医?専門医が手術を担当します。
こどもだけの入院では、寂しがるのではないかとご心配なご家族には、ご一緒に泊まっていただける部屋もあります。一方、保護者の付き添いがない場合でも、こども達が不安を感じないで院生活ができるように看護師?保育士がお世話をします。
当科では鏡視下手術を得意としており、多くの病気に対して、腹腔鏡?胸腔鏡手術をおこなっています。
特徴的な診療領域
膀胱尿管逆流症専門外来(VUR外来)
当科では、極低侵襲の治療のDeflux注入療法を最初に行なっています。尿路感染症の原因を調べると、膀胱尿管逆流症がみつかることがよくあります。
他施設では、GradeⅣ?Vの逆流の程度のひどい場合には、Deflux治療をおこなっていませんが、当科ではⅣ?V度でも1回のDeflux注入で完治した事例が多くあることから、Ⅳ?V度でもDeflux治療をまず行なっています。
主な対象疾患
- 鼠径ヘルニア
- 臍ヘルニア
- 停留精巣
- 包茎
- 血管腫
- 胃食道逆流症
- 漏斗胸
- 膀胱尿管逆流症
- 尿膜管遺残症
- 舌小帯短縮症
- 耳前瘻
- 正中頚嚢胞
- 痔瘻
診療内容や特色の詳細
腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術
当科では鼠径ヘルニア修復はすべて腹腔鏡で治療しています。傷跡がほとんどのこらないことや、反対側に潜在的にあるヘルニアを同時に手術することができるからです。ご希望があれば、日帰り手術も可能です。臍ヘルニア
臍ヘルニアに対して圧迫療法を行ないますが、1歳過ぎても膨隆がある場合には手術をおこないます。漏斗胸
漏斗鏡では肺や心臓に対する影響はありませんが、整容上の見地から手術で修復をします。血管腫
生後5か月から、内服薬治療を開始します。スタッフ紹介
医師名 | 役職 | 専門分野 | 資格 |
吉澤 穣治 | 教授 診療科長 | 小児外科 胎児外科 小児泌尿器外科 小児内視鏡外科 | 日本外科学会外科専門医?指導医 日本小児外科学会小児外科専門医?指導医 日本内視鏡外科学会技術認定医(一般外科?小児外科) Fellow of the American College of Surgeons AAP(American Academy of Pediatrics) member 臨床研修指導医 |
川野 晋也 | 准教授 | 小児外科 | 日本外科学会外科専門医?指導医 日本小児外科学会小児外科専門医?指導医 臨床研修指導医 |
本多 昌平 | 講師 | 小児外科 | 日本外科学会外科専門医?指導医 日本小児外科学会小児外科専門医?指導医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 日本小児血液?がん学会小児がん認定外科医 |
中神 智和
| 講師 | 小児外科 | 日本外科学会外科専門医
日本小児外科学会小児外科専門医 |
矢下 博輝 | 助教 | 小児外科 | 日本外科学会外科専門医 |
外来担当医表
小児外来
医療従事者の方へ
研究内容
急性虫垂炎?異物誤飲?腸重積症など緊急性の高い疾患をいつでも診療できる体制です。日帰り手術を行なっています。
保護者が付き添って入院することができます。
- 陰嚢水腫?鼠径ヘルニアに対する腹腔鏡手術を行なっています。
- 乳幼児検診で疑われた停留精巣?移動性精巣(1歳6か月頃までの手術)
- 臍ヘルニア(圧迫療法をおこなっています)
- リンパ管腫や血管腫(内服治療を行なっています)
- 排便コントロールが難しい便秘
- 臍の発赤?腫脹(尿膜管遺残症に対する腹腔鏡手術を行なっています)
- 漏斗胸(胸腔鏡を用いたNuss手術を行なっています)
- 尿路感染症(膀胱尿管逆流症に対するDeflux注入療法をおこなっています)
診療実績
外来患者数(延べ)
2024年度(4~9月)
731名
2023年度
1,363名
2022年度
1,406名
2021年度
1,559名
入院患者数(延べ)
2024年度(4~9月)
361名
2023年度
603名
2022年度
811名
2021年度
854名