- 昭和大学横浜市北部病院
- 診療科?センター?部門
- 部門
- 薬剤部
- 薬剤部
薬剤部
薬剤部長挨拶
昭和大学横浜市北部病院は、横浜市が東西南北に設置している中核病院の1つとして開院した病院です。開院して20年以上が経過し、薬剤師の業務も大きく変動してきました。大学病院としては珍しく、急性期病棟以外に緩和ケア病棟、精神科病棟、マタニティーセンターなどを併設しており、薬剤師に求められる業務も幅広くあります。統括薬剤部では、理念の1つに「患者さんから学ぶ姿勢をもつこと」があります。当院の平均在院日数は10日前後です。私たちが、患者さんの疾患治療にかかわれる期間は、患者さんの療養生活のほんの一部ではあることを常に忘れず、入院中の安全?安心な薬物治療に責任を持つとともに、退院後の療養を見据えた指導や地域との連携を忘れない姿勢で、職員一同患者さんと向き合っています。
当院薬剤部は、職場環境としても「安心?安全」に重点を置いています。職員が自由に意見を言える環境、家庭と仕事の両立など働き方改革にも力を入れています。安全という側面では、今年度から薬剤部の全職員参加型の医療安全検討グループを作り、活動を開始しています。
また、当院は薬学部を持つ大学病院としての責務を果たすため、「真の臨床薬剤師」として、臨床、研究、教育の3本柱をバランスよく発揮できる薬剤師を個々の職員が目指すとともに、学生教育、臨床研修薬剤師教育にも同様の目標で力を入れています。
最後に、私自身の座右の銘は、"There is always light behind the clouds." です。どんな困難もその先には晴天が広がっていると信じています。患者さんが辛い時にしっかり寄り添い、晴天が見えたときに一緒にその喜びを分かり合える薬剤師でありたいと思っています。
足彩胜负彩5年4月1日
薬剤部長 縄田 修一
薬剤部概要(足彩胜负彩5年4月現在)
認定研修施設
?日本臨床腫瘍薬学会 がん診療病院連携研修認定施設?日本医療薬学会 医療薬学専門薬剤師研修認定施設
?日本医療薬学会 がん専門薬剤師研修認定施設
?日本医療薬学会 薬物療法専門薬剤師研修施設
?日本医療薬学会 地域薬学ケア専門薬剤師研修施設(基幹施設)
?日本病院薬剤師会 がん薬物療法認定薬剤師研修施設
職員
教育職員:20人(准教授1、講師4、助教10、助教(薬科)5)技術系職員:7人
臨床研修薬剤師:16名(1年目7人、2年目9人)
主な業務実績(2022年度)
入院処方箋枚数:147,352枚(12,277枚)入院注射処方箋枚数:95,506枚(7,958枚)
薬剤管理指導料(1,2)算定件数:20,764件(1,730件)
病棟業務実施加算1算定件数:32,341件(2,695件)
病棟業務実施加算2算定件数:3,383件(282件)
抗がん薬無菌製剤処理算定件数:6,863件(572件)
TPN無菌製剤処理算定件数:1,181件(98件)
連携充実加算:2,092件(161件)
※( )は月平均
主な認定?専門資格取得者数
日本医療薬学会指導薬剤師:2名日本医療薬学会専門薬剤師:4名
日本医療薬学会がん指導薬剤師:2名
日本医療薬学会がん専門薬剤師:3名
日本病院薬剤師会 がん薬物療法認定薬剤師:2名
日本病院薬剤師会 がん薬物療法専門薬剤師:1名
日本病院薬剤師会 感染制御専門薬剤師:1名
日本病院薬剤師会 日病薬病院薬学認定薬剤師:7名
日本薬剤師研修センター 漢方薬?生薬認定薬剤師:1名
日本薬剤師研修センター 小児薬物療法認定薬剤師:2名
日本緩和医療薬学会 緩和薬物療法認定薬剤師:1名
日本臨床腫瘍薬学会 外来がん治療認定薬剤師:1名
日本化学療法学会 抗菌化学療法認定薬剤師:1名
日本医療情報学会 医療情報技師:1名
日本臨床栄養代謝学会 栄養サポートチーム専門療法士:2名
日本DMAT隊員:2名
業績紹介(論文、学会発表等)
足彩胜负彩薬剤学講座のHPで公開しています昭和大学 薬学部 病院薬剤学講座:
https://showa-u-hosp-pharma.com/research_performance.php
業務紹介
調剤業務
当院の調剤(計数調剤?注射剤調剤)は、McHIL?を導入しています。計数調剤は、非薬剤師により、処方データに基づくバーコードリーダーを用いた取り揃えが行われています。注射調剤も同様に処方データに基づき、1薬剤毎に注射剤のバーコードと照合して取り揃えが行われ、1患者1施用分ごとに調剤を行っています。このシステムにより、薬品の取り間違いは限りなくゼロに近づきました。また、在庫管理は、1剤単位での管理も実施可能となりました。
非薬剤師による薬品の取り揃えにより、薬剤師は処方監査に集中できるようになりました。なお、処方監査においても、処方箋に検査値とともに昭和大学8病院で定めたハイアラート薬について共通チェック項目を印字し、迅速かつ的確な処方監査を実施しています。
非薬剤師による薬品の取り揃えにより、薬剤師は処方監査に集中できるようになりました。なお、処方監査においても、処方箋に検査値とともに昭和大学8病院で定めたハイアラート薬について共通チェック項目を印字し、迅速かつ的確な処方監査を実施しています。
McHIL?による錠剤ピッキング
McHIL?による注射剤のピッキング
製剤業務
医療上必要されている市販されていない薬の調製(院内製剤)および高カロリー輸液の調製を行っています。院内製剤には、軟膏剤、点眼剤、点鼻剤などがあり、「病院薬局製剤事例集」などを参考に科学的根拠に基づいた調製、管理を行っています。また、高カロリー輸液は、市販の高カロリー輸液製剤では、対応困難な肝臓、腎臓の機能が低下した患者さんやNICUに入院している患児に個別に処方される点滴を無菌室内のクリーンベンチで調製しています。
院内製剤の調製
高カロリー輸液の調製
病棟業務
全病棟に担当薬剤師を配置し、入院患者さんの入院時持参薬管理、服薬計画の設定、薬物療法管理、服薬指導業務を行っています。また、各病棟の薬品管理、医薬品情報提供業務なども行っています。薬剤師は、4名程度で1つのユニットを形成し、2病棟を担当し、Auditと呼ばれる症例検討、業務監査を実施し、業務の質向上に務めています。
総合サポートセンター業務
総合サポートセンターで入院面談を行う患者さんを対象に薬剤師が面談を行い、術前?検査前中断薬の確認、常用薬の確認を行っています。また、その情報を入院前に病棟担当薬剤師に引継ぎを行い、入院後の患者さんの治療が安全?安心に進むように努めています。今後、患者さんの調剤薬局かかりつけ薬剤師とも連携し、入院中の安全な薬物療法実施をさらに充実していきます。
医薬品情報管理業務?薬務業務
医薬品情報室では、医師や看護師等からの医薬品にかかわる各種問い合わせへの対応などを行っています。また、各病棟担当薬剤師と定期的なミーティングを行い、病棟毎に必要な医薬品情報の共有や薬にかかわる問題点の把握などを実施しています。さらに、重要な業務として、医薬品による副作用の把握と医療者への情報提供があります。副作用収集は、電子カルテに副作用報告専用のフォーマットを作成し、収集を行っています。また、PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構:Pharmaceuticals and Medical Devices Agency)からの情報をDIニュースとしてまとめて、院内各職種に周知しています。がん化学療法業務
院内で使用されるすべての点滴抗がん薬治療(内服抗がん薬併用を含む)は、レジメン管理されており、投与量、休薬期間の間違いを防いでいます。また、吐き気止め等の使用方法も最新のガイドラインを参考に薬剤師がレジメンを組み立て、医師と協議の上、決定しています。
治療時には、入院、外来ともに薬剤師が治療内容、副作用やその対策について説明を行っています。また、医師や看護師と連携し、治療中の生活への影響を最小限にできるような支援も行っています。
多くの患者さんは、治療期間中の大半をご自宅で過ごされますので、地域の医療機関や調剤薬局のスタッフにも治療内容が分かるようにお薬手帳に点滴内容等を記載したものを貼付しています。
治療時には、入院、外来ともに薬剤師が治療内容、副作用やその対策について説明を行っています。また、医師や看護師と連携し、治療中の生活への影響を最小限にできるような支援も行っています。
多くの患者さんは、治療期間中の大半をご自宅で過ごされますので、地域の医療機関や調剤薬局のスタッフにも治療内容が分かるようにお薬手帳に点滴内容等を記載したものを貼付しています。
チーム医療
昭和大学は、チーム医療教育に力を入れていますので、病院内、病棟内には、常に自然と患者さんを中心としたチーム医療が行われています。
専門領域では、緩和ケアチーム、栄養サポートチーム、褥瘡対策チーム、リエゾンチーム、抗菌薬適正使用支援チームなどに専門的知識を有する薬剤師が参加しています。緩和ケアチームでは、入院患者のみならず、外来で症状緩和を行っている患者さんにもかかわり、保険薬局とも連携しながら支援を行っています。
専門領域では、緩和ケアチーム、栄養サポートチーム、褥瘡対策チーム、リエゾンチーム、抗菌薬適正使用支援チームなどに専門的知識を有する薬剤師が参加しています。緩和ケアチームでは、入院患者のみならず、外来で症状緩和を行っている患者さんにもかかわり、保険薬局とも連携しながら支援を行っています。