歯科保存学講座 歯内治療学部門
講座紹介
歯内治療科とは歯の根の中の神経の治療を中心としてしています。歯の神経の炎症や、神経の治療後に再発した炎症からくる痛みの処置を行っています。教育
学生教育においては歯根の病変の成因、症状、処置法に対して基本から臨床応用に対応できるような知識が身に着くことを目標に教育を行っています。研究
歯内治療領域の研究を中心に、根尖病変の成立やその骨免疫について、歯科用コーンビームCTを用いた診断の方法など研究内容は多岐にわたります。診療
当科では一般外来患者さんおよび近隣の歯科医院からの紹介患者さんに対し歯内治療(根管治療)を専門に行っています。う蝕(虫歯)が進行した歯であっても、根管治療によって歯根を保存した上で冠をかぶせることにより、永く機能させることができます。適切な根管治療を行うことは、歯を保存するために非常に重要ですが、根管は複雑な形態をしており、また直視することが困難なため、治療が難しくなることも少なくありません。当科では、通常の根管治療に加え、根管治療をくり返しても治りにくい難治性根尖性歯周炎の治療や、歯の保存が可能かどうかの診断等の依頼を、近隣の歯科医院から受け入れ処置を行っています。実体顕微鏡や歯科用CTを併用することにより、従来の方法では把握困難であった根管内外の問題を発見し、保存の可否の診断を含めた精細な治療が可能となっています。沿革
開設~昭和55年3月 鈴木 賢作教授昭和55年~平成21年3月 松本 光吉教授
平成29年2月~現在 鈴木 規元教授
講座員
教員(専任)
役職 | 氏名 | name |
---|---|---|
教授 | 鈴木 規元 | Suzuki Noriyuki |
助教 | 浦羽 真太郎 | Uraba Shintaro |
助教 | 馬場 聖 | Baba Satoru |
助教 | 本郷 智之 | Hongo Tomoyuki |
助教(歯科) | 大田 千明 | Ota Chiaki |
助教(歯科) | 戸部 拓馬 | Tobe Takuma |
助教(歯科) | 齋藤 彩 | Saito Aya |
研究生
大学院生: 6名研究業績
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2010年業績
論文
Masuda, M. Y., Kobayashi M, Wang, X., Yamada Y, Kimura Y, Hossain, M., Matsumoto, K. : Effect of mineral trioxide aggregate on the differentiation of rat dental pulp cells. Acta Histochemica, 52-458, 2010.Xingzhe Yin, Gary Shun-pan Cheung, Chengfei Zhang, Yoshiko Masuda, Yuichi Kimura, Koukichi Matsumoto. : Micro-computed tomographic comparison of nickel-titanium rotary versus traditional instruments in c-shaped root canal system. J Endod 36(4)708-712, 2010.
山田嘉重、増田宜子、川中岳雄、木村裕一、真鍋厚史、久光 久、藤島昭宏、宮崎隆。ブロメラインとオレンジオイルを用いた試作齲蝕象牙質除去剤に対する評価。日本歯科保存学雑誌. 54(2) 143-153, 2011.
山田嘉重、増田宜子。マウスにおけるアメロジェニン遺伝子発現の検討—PCR法による基礎的解析— ACBTE,14:6-12,2010.
Yamada Y, Hossain M, Kimura Y, Masuda Y, Asiri JA, Nasu Y. Removal of organic debris from occlusal fissures using the Carisolv system compared to sodium hypochlorite. J Clin Pediatr Dent. 35(1):75-79, 2010.
学会発表
鈴木重紀、増田宜子、山田嘉重、渡辺治爾、川中岳雄、岡野知宏、宮崎隆。昭和大学歯科病院歯内治療科における臨床統計(2010年1月から6月まで)。 第30回昭和歯学会例会、12月4日。 東京、平成22年
山田嘉重、木村裕一。Nd:YAGレーザーとBO試薬併用使用による齲蝕?歯石除去効率向上への検討。第31回日本レーザー歯学会。 11月13、14日。 名古屋 平成22年
山田嘉重、増田宜子、川中岳雄、真鍋厚史、久光久、藤島昭宏、宮崎隆。 BO試薬とND:YAGレーザー併用による齲蝕除去効果に関する検討。第133回日本歯科保存学会、10月28、29日。 岐阜、平成22年
増田宜子、山田嘉重、宮本洋一、上條竜太郎。レーザー照射血管内皮細胞がラット培養歯髄細胞へ与える影響について。第133回日本歯科保存学会、10月28、29日。 岐阜、平成22年
亀田歩、増田宜子、大塚玲美、山田嘉重、東光照夫、玉岡慶鐘、久光久。歯面処理材及び歯面コート材による漂白エナメル質再着色への影響。第133回日本歯科保存学会、10月28、29日。 岐阜、平成22年
山田嘉重、増田宜子。 ラットにおけるアメロジェニン遺伝子の発現様式への検討—PCR-による基礎的解析第13回エナメル質比較発生学懇話会 7月10、11日、山中湖、山梨。 2010年
Masuda Y, Yamada Y Effect of laser irradiated endothelial cells on dental pulp cells. 88th IADR July14 th -17th, Spain, 2010.
山田嘉重.ブロメライン酵素とオレンジオイルを併用した齲蝕除去剤の開発柄の検討。 第48回日本小児歯科学会 5月 19、20日。 名古屋 平成22年
山田嘉重、増田宜子、川中岳雄、真鍋厚史、久光久、藤島昭宏、宮崎隆.ブロメライン酵素とオレンジオイルの併用による齲蝕除去歯面に対する接着性の評価。 第132回日本歯科保存学会、6月4、5日。 熊本、平成22年
川中岳雄、山田嘉重、増田宜子、玉置幸道、宮崎隆。レーザー照射と次亜塩素酸ナトリウムの組み合わせによる塩素ガス発生への検討(第2報)第132回日本歯科保存学会、6月4、5日。 熊本、平成22年