研究所概要
研究
- 昭和大学医学部脳神経外科学教室と連携して、脳神経外科手術で採取した脳組織精査を行い、特殊脳波解析と病変部精査の結果を比較調査します。機能部、機能低下部、さらに従来法では評価できなかった病変部の可視化技術を開発し、安全性と確実性の高い脳神経外科手術の実践へ繋げます。
- 脳神経外科のみならず、脳神経内科、精神科などの脳機能障害の診療に関わるあらゆる部門および他施設ともタイアップして、特殊脳波解析を用いた認知症やうつ病などの脳神経精神疾患における診断や病状評価に関する研究を実施します。
- 特殊脳波解析を応用し、人間の感覚?感情情報を可視化できるような技術開発研究に取り組みます。例えば、痛みの感覚を可視化できれば疼痛で苦しむ患者さんの診断や治療に関与するモニタリングが可能になります。さらに、言語や動作による意思疎通ができない患者さんの脳と機械をつなげるBrain Machine Interfaceの開発研究を実施します。医療?ヘルスケアに関わる様々な産業部門と共同研究を行います。
- AIを用いたリアルタイム立体映像変換による裸眼3Dディスプレイ医学教育?医療システムの確立を目指します。医学部?薬学部?歯学部の学生や医師に対する医学教育において、立体解釈が必要なコンテンツ(解剖学など)のアクティブラーニングを促進し、ラーニングカーブ短縮をもたらします。臨床現場においては、立体解釈を要する診断や病変部把握がしやすくなり、手術におけるスキルアップや安全性の向上などに寄与します。遠隔ロボット手術や遠隔診断のためのAI活用裸眼3Dモニター開発に繋がります。
- ソフトウェア開発およびAI活用による薬物構造の立体認識システムの研究を実施します。高度な立体認識システムを開発することで、構造によって薬理作用が異なる薬物を瞬時に識別?分別できるようになります。薬学部や製薬産業と共同して、デジタル技術を駆使した薬物構造解析?創薬技術へ繋げます。
教育
学科や学部の垣根を超えた横断型プロジェクトを展開しますので、様々な分野からの研究員や大学院生を対象に、多分野との協調性を大切にした研究指導と教育を行います。研究に関わる知識やスキルの教育のみならず、研究倫理や医学リテラシーを重んじた臨床直結型の医学研究が実施できる次世代型の人材を育成します。
国際交流
米国?北米?南米?欧州?中央アジアなどにおける大学?施設との交流を活かして、世界中の研究者達と共同してプロジェクトを展開します。昭和大学国際交流センターと連携して、積極的に海外からの留学生を受け入れてグローバルな研究プロジェクトを推進します。