研究所概要

富士山と本栖湖の写真
富士山麓には、国立公園に指定されているような保護された地域から伐採地や耕作地といった人為的な影響が大きい地域まで、多様な環境が存在します。本研究所では、富士山麓の自然環境と生態系の保全に寄与することを目的に、自然?生物に関わる幅広い研究や活動をおこなっています。
当研究所の活動概要は以下の通りです。

1.富士山麓の自然環境に関する研究

① 富士山麓の生物相調査
自然豊かな富士山麓における生物相を調査し、地域に分布する動植物のインベントリ作成に取り組みます。また継続的な調査?観察により生物相の時間的?空間的な変化を記録し、希少種の保全や外来生物の管理などにつながる研究を実施します。

② 富士火山に関する研究
富士山は過去1万年間にわたり噴火を続けてきた活火山です。いつ、どこで、どのような噴火が起こったのかを富士山麓における地質調査から検証し、世界文化遺産『富士山』の保全の取り組みに資する研究をおこないます。  

2.自然教育園を利用した研究?教育

昭和大学富士吉田キャンパス付属施設である自然教育園において、生物相を観察?記録します。この研究活動は、キャンパス内にあるという点を利用して、学生が参加できる教育?普及活動になることを目指しています。
 

3. 普及?啓発活動の推進

周辺地方自治体が行う自然環境調査や地史の編纂に協同して、富士山麓の生物相や歴史、文化の一般普及に貢献しようと考えています。また、これらの調査により得られた知見はそれぞれの地方自治体が主催する講演会においても発信する予定です。